今日は、例のピアソラをチェリストの先生と合わせてきました。
アンサンブルのレッスンにはいつも娘を連れて行きます。
1時間以上のレッスンを、彼女は意外とおとなしく待っています。
ただならぬ雰囲気を察するのでしょう。
いつも、先生と合わせる曲はチェロパートも難しい曲で、決して小曲といわれるものではないし、二人の張りつめた空気が分かるんだと思います。
あえて、娘を連れて行くのはやはり彼女にチェロの生の音を聞かせたいからです。
そして、レッスンの様子・アンサンブルのコツ・何よりも臨場感・そして先生の高いレベルのチェロの演奏を彼女に感じて欲しいからです。
いつか、彼女が音楽の道に進むかもしれない その時に役に立てば・・・と思います。
さて、ルグランタンゴ。
一人で弾くのとは訳がちがう・・・それはいつもの事です。
ピアニストはピアノに向かい自分の世界で自分と闘いながらの練習が続きます。
私もようやく最近になって一日1時間以上はピアノに向かう事が出来るようになってきました。(娘の妨害にもだいぶ慣れてきた)
チェロとの曲も、ピアノ譜とのにらめっこになってしまうんですね。
合わせてみてチェロパートとのかけあいや、複雑に絡み合うリズムやアクセントに気がつく始末・・・
でも、先生にこの曲は回数多く合わせないとね。と言われやっぱりそうだよなこの曲・・・と少し安心。
一回合わせただけで本番とか良くやってきたけど、この曲はすんなりいかない。
でも、本当に二人でタンゴを踊る気持ちをアンサンブルする事によって感じることが出来ました。
アンサンブルは長い事やってきているけど、ピアノにチェロが加わるときの感動というか、幸福感が毎回あるんです。それは、Ruheのメンバーとアンサンブルする時の喜びとはまた違うもの。
ピアノソロの勉強が主で長かったせいもあるのかもしれませんが、この幸福感と言葉に表せない気持ちは経験者にしか分からないものでしょうか・・・
私の、原点でもあり軸になるクラシック。そこに重点を置けるように少しずつ軌道修正しながら日々努力とメンバーとの活動を楽しもうと思います。
しかし、ルグランタンゴを演奏するにつれ上がる心拍数。最後のクライマックスでもうバクバク。
慣れてくると平気になるのかな・・・
かつてこれを弾いたピアニストの譜めくりをしたときに、彼が椅子から落ちるかも・・・と言った言葉の意味が実感できました。
いつか、ピアノの弦が切れないことを祈ります・・・