秋の気配が感じられるようになりましたね。
短い夏は青森もポーランドも同じで、すぐにまた長い冬がやってくるんだなぁと思うと 一番良い季節の今を大切に楽しもうかなぁと思う今日この頃です。
9月は、本番を4つ控えています。
今までで一番大きな会場になる青森グランドホテルを始め、ウェディングにコンサートがあります。
青森での演奏は、ある大きな企業の大切な記念パーティでの演奏です。
チェロも加わり、演奏の評価も高まっている今 やれる事を精一杯やろうと思います。
ところで話は変わりますが、音楽家・演奏家として修行を積むのに 日本人が日本だけで学ぶことには限界があるのでは・・・という議論が音楽関係者の間で時々勃発します。
クラシック音楽発祥の地で、それを学ぶことは自然なことだとして留学するわけですが、この恵まれた日本でだけ恵まれた生活をして果たして心を揺さぶる演奏が出来るだろうかという事です。
国際コンクールでのアジア人の進出・活躍は目覚ましいのに、なかなか日本人の制覇がなされない事の原因にそれらを挙げている評論家もいます。原因は、音楽への情熱・渇望・ そしてそれらが結局演奏に反映されていない現実です。
海外で研鑽を積んでも全ての演奏家が聴き手の心を掴むかというとそれはまた違って、結局はどこで学ぼうとも演奏家の音楽に対する思いや姿勢・どこまで貪欲に追求するかが最後は左右するのではないかなと私は思います。
ピアノ弾きとしては遅いスタートだった私が、今思うことはそういう事です。
もちろん良い環境で良い教育を受け、恵まれた待遇で修行を積んだとしても 万人の心を掴むかというとそれは別の話です。
痛みを知らなければ人には優しくできないように、山あり谷ありの人生を経験し壁にぶつかり苦しみや悲しみを知り、人として生まれた事に意味を見出し そして自分なりの哲学を演奏に反映出来るようになれば聴き手に何かを訴えられるようになるでしょうか・・・
音楽家・演奏家としての評価も大切かも知れないけれど、人としてどうあるべきかという事の方が私は重視したいという気持ちがあります。
それを日々自分に言い聞かせながら・・・
初秋?の夜長に、ふとそんな事を考えています。。。