今日の、夜中1時に弘前に戻りました・・・
車の旅は遠い。。。。
という事で、埼玉で行われた私の友人のコンサートに行って参りました。
歌とピアノのジョイントコンサート。
大ホールではなく、いわゆるサロンコンサートの規模のホールに木目のベーゼンドルファーが綺麗に映えるステージ。
彼女の登場で、ワルシャワではよくあるサロンコンサートを思い出しました。
ワルシャワでは大ホールのように大きな会場でのコンサートも毎日のように演奏会はありますが、王宮の中の一室だったり教会だったり小さな規模のコンサートやリサイタルも本当にたくさん楽しめます。
建物自体が石作りなので、音響的には問題はない というか響きすぎますがそれでも古いピアノ達もピアニストの手にかかると会場全体を一つの世界に導く音色を奏でます。
一般的に有名な名前の知られている演奏家はもちろんですが、もちろん無名の演奏家もたくさんコンサートを開催します。 近隣諸国からワルシャワへ演奏しに来るわけですが、誰・・・?という演奏家がたくさんいます。
とは言っても、演奏のレベルはそれはそれは素晴らしい。それほど知名度は高くなくても素晴らしい演奏家がヨーロッパには数多くいるのです。
そこが、日本と大きく違うところかなぁと思います。
だから、ポーランドに もしくはヨーロッパに滞在していると耳がどんどん肥えてくるのです。
私も、帰国してからさらに聞く耳が厳しくなったような気がします。
日本では、素晴らしい肩書きや経歴と演奏そのものとのギャップに首を傾げることも少なくありません。
それでも、演奏活動を続ける場合やさらに反省点を改善するどころか満足しきっている様子を見ると 自分はしっかり見据えて道を進まないといけないなぁと思うのです。
そんな話をその友人と話したりもしました。
彼女の演奏は、とても人柄が良く出ていて「演奏ってその人そのものを映し出すなぁ」と改めて感じることになった演奏でした。
そして、あらゆる事に忠実で 聞いていてホッとする演奏でした。
彼女との再会は3年ぶり。彼女のスランプも間近で見てきて、それでも離れていた3年の間でとても良い勉強をしているなぁと感じました。今年一杯で帰国する予定の彼女の未来も二人で話したりして、音楽家の厳しい道のりも再認識しながらきっとさらに進化するであろう友人に期待も抱いたりして。
女性として音楽の道をどう進むかは大きな課題であり、険しい道です。しかし、私達は音楽に対する姿勢や観念が似ています。だからこそ成功して欲しいと強く思いながら笑顔で8月ポーランドでの再会を約束しました。
そして、ショパンの映画も無事手元へ。
このような仲間が出来ただけでも私の渡欧も無駄ではなかったと思うのです。