GW、青森県立美術館へ行って来ました。
この、本州最北端の最後に作られた美術館は満を持してのひとつの作品。
青木淳氏設計の元、様々なスタッフによって完成したこの建物。
私はとても気に入りました。
一級建築士の兄を連れての来館でしたので、彼も興味深く建物を拝見。
私は照明がすごく気に入って、夫に尋ねたところ、夫が活動している玩具研究会で一緒になるかたの照明デザインだそう。県の職員にも素晴らしい方がたくさんいることを知りました。
今回は、企画展として工藤甲人展が開催されていて とてもラッキーでした。
最終日間近と言うこともあって、青森県知事の三村申吾氏もいらしてました。
とても気さくな素敵な方でした。
さて、工藤甲人展。
名前は知っていても作品にお目にかかることはなく、始めて多くの作品に触れることが出来ました。
92歳を迎えてもなお素晴らしい作品を残す日本画家。
洋画も良いけど、やはり日本画の色彩は群を抜くのではないかと確信する作品ばかり。
素晴らしい・・・の一言。
そして、常設展のマルク・シャガールのバレエの舞台の背景画。
3枚は美術館の所有ですが、残りの1枚はアメリカにあります。
(その一枚は開館記念にアメリカからゲストで展示されていたようです。)
3枚を獲得したのは現知事・三村氏の前の前の知事。
ですから、美術館が出来るまで大切に保管してあったんですね。
ようやく日の目を見ることになったこの背景画、4枚全てが揃うのを夢見て動き出すかもしれません。
2歳になった娘も騒ぐことなく、全ての作品を見て回りました。
この美術館の目的として、子供の感性と想像力をはぐくむ事が一つにあります。
“青森県の未来を担う子どもの育成を重視して、「こども美術館」のイメージの下に、子どものころから美術館や芸術に親しみ、豊かな感性や創造力を育むよう総合的な事業展開を図ります。”
私達の音楽教育もそうですが、早すぎるという言葉はないと思います。
0歳児からでも入館可能の芸術施設がこれからもっと増えることでしょう。
美術館の後は、夫がワークショップを行った芸術センターへ。
ここは、アーティストが泊まりがけで創作活動が出来る事が目的に 宿泊施設も完備されています。
美しい森の中に様々な芸術作品があります。散策するだけでも気持ちの良いところ。
私の立っているところはステージになります。
木と水に囲まれた野外ステージ。こんなコンサートも訪れてみたいものです。
宿泊は自炊で3千円ほどで泊まれるようですよ。
弘前にもこれほどの施設があればなぁと願うところです。